ツバメの巣ウオッチング♪ 東京・生活者ネット主催の生き物調べに参加しました

2014年8月2日 09時48分 | カテゴリー: 活動報告

いつからかツバメの姿、ツバメの巣を見かけなくなりました。みなさんの周りではいかがですか?7月31日、日本野鳥の会東京幹事の飯田陳也(のぶや)さん、自然保護室の荒鉄平さんを講師に迎え、座学の後はツバメの巣を歌舞伎町で探す企画に参加。

 ヒナには対面できませんでしたが、いくつも巣を見ることができました。すれ違ういぶかしげな表情の人が「ツバメの巣を見て歩いているんです」というと、急に表情が軟らかくなるのには驚きました。ツバメは愛される存在なんですね。

 日本野鳥の会 は80年の歴史を持ち、創始者は故中西悟堂(1895~1984)。鳥といえば「飼うもの」「食べるもの」というイメージしかない時代に「野の鳥は野に」という思想を凝縮した「野鳥」という言葉を考え出すのに3ヶ月苦悩したといいます。悟堂を全面的にサポートしたのが中軽井沢の星野温泉(「星のや」の前身)経営者の星野嘉助です。

 また2020年東京五輪・パラリンピックのカヌー・スラローム競技場建設計画に対して、日本野鳥の会東京が「予定地の葛西臨海公園は希少な動植物が多く生息している。破壊は許されない」と見直しを迫り、結果的に都を動かしたことで報道がされたばかりです。

 さてツバメは初夏の風物詩。春になると東南アジアからはるばる日本にやってきて、巣作り、産卵、子育て。秋にはまた戻ります。天敵のヘビ、カラスを避け軒下に巣を作り、昔から人間の暮らしの近くで生きてきました。巣から半径500m以内にちょっとした緑地があれば虫を捕まえて生きていくことができます。寿命は6~10年ということです。

 日本野鳥の会 調査の「この10年でツバメは減っているでしょうか?」という質問に対して回答(計6,866件)は「減った」が4割、「変わらない」が3割。また減少の原因(回答数933件)の1位はカラスによる影響、2位は人による巣の撤去。鳥インフルエンザを恐れてという理由もあるそうですが、実際には血液をあびるなどの濃厚な接触がないかぎり感染はしないそうです。

 ツバメは泥に藁や枯れ草を交ぜて巣を作りますが、都市部では材料が足りなくて丈夫な巣を作ることが難しい。これ以上餌、巣の材料が手に入りにくくなったら街なかに巣をつくることはできなくなるでしょう。ツバメを取り巻く現状から環境問題が浮かび上がってきます。「日本野鳥の会」ではツバメの情報を広く集め、現状を明らかにするツバメの子育て状況調査を実施しています。ふだん歩いている道をまた違った目線でチェックしてみませんか。