「ゆう杉並」が証明した子ども力を施設再編に生かそう

2014年6月19日 11時42分 | カテゴリー: 活動報告

 

ゆう杉並の中高生運営委員募集の案内板の前で

1997年に荻窪1丁目に誕生した「ゆう杉並」は、全国で初の中高校生に特化した児童館です。運営を代々中高校生が担い、1日の利用者が200~300名という活気あるスポットには、全国からの視察が絶えません。

 杉並区で1993年児童福祉センターの移転改築の話がもちあがったとき、ここをどんな施設にしたいのか、ユーザーである子どもたちに意見を聴くことが大事だと生活者ネットワークは考えました。市民団体「まちづくりに夢をつなぐ市民の会」と一緒に中高生に呼びかけてワークショップを開催、子どもたちと話し合いを重ね、夢を形にしていきました。まとめた提案は行政の会議に示し、実際の設計に生かされました。

 それは、1994年に日本が批准した国連・子どもの権利条約で謳われた<子どもの参加>の実践そのものでした。

 そして2000年、生活者ネットが中心となって「東京都に『子どもの権利条例』をつくろう!」と条例制定を求める署名活動が展開されたとき、杉並区では短期間で8,000筆を超える署名が集まりました。勢いにのって「杉並に子どもの人権を守るしくみをつくる会」が設立され、私もそのコアメンバーの一人として活動しました。子どもの人権連代表委員とARC(Action for the Rights of Children) 代表を務める平野祐二さんが当時杉並区民で、講師にお招きして5年にわたり毎月開催した「子どもの権利条約」の連続学習会は、密度の濃い贅沢な時間でした。

 今年は子どもの権利条約批准20周年という節目の年です。でも虐待やいじめ、体罰など子どもをとりまく状況はさらに厳しくなっています。背景にはおとなのストレスや貧困問題が関連していますが、どの子も安心して、自信をもち、希望を持って、幸せに暮らす権利があります。おとなは子どもを信頼し、社会は子どもが潜在的にもっている力を支え伸ばしていかなければなりません。

 杉並区ではいま、施設再編整備計画という大きなプロジェクトが進行していますが、対象となる施設には子どもが利用するものもたくさんあります。「ゆう杉並」で実証された子どもの力が施設再編整備でも発揮できるよう、子ども参加をすすめていくべきだと思います。